電通国際情報サービス(ISID)は23日、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する3種類のAI製品を自社開発し、5月から提供開始すると発表した。
3製品は、技術文書活用をAIが支援する「TexAIntelligence(テクサインテリジェンス)」、図面の記載内容の識別・チェックをAIで効率化する「DiCA(ディーカ)」、AIモデルの開発・運用を自動化する「OpTApf(オプタピーエフ)」で、いずれもISIDが顧客企業とともに推進してきたAIプロジェクトの知見および技術ノウハウを生かし、独自に開発したもの。
デジタルトランスフォーメーションが加速する中、多くの企業がAIを活用した事業創出や業務革新を本格化させている。自社固有の技術やノウハウの活用にAIを応用したり、自社内にAIシステムの開発体制を構築したりするケースも増加し、より早く、的確にAIで現場業務を変革したいとのニーズが高まっている。
ISIDでは2016年に設置したAI専任組織を中核に、製造業の設計開発をはじめとする多様な領域において、業務ごとの特性に応じた最適なAIソリューションの開発や適用支援を行ってきた。これまでに、時系列データを利用した動作予測や予兆検知サービス、深層強化学習で機械制御を最適化していくためのAIモデル構築や因果分析サービス等、100を超えるAIプロジェクトの推進実績を有している。これらの知見から今般、特にニーズの高い3領域について、AIによる業務効率化や顧客資産の有効活用が見込めると判断し、製品化を決定したという。
製品化に際しては、顧客企業の多様なニーズに対し迅速かつ柔軟にAI機能を提供するため、日本マイクロソフトの協力を得て、クラウドプラットフォームMicrosoft Azureの利用を前提に開発した。