人工知能(AI)によるサービスを開発するネットスマイルは15日、AI-OCRサービス「AIスキャンロボ」の読取り機能に、中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語の3ヵ国語を追加し、既存の日本語・英語と合わせて全5カ国語での多言語対応を開始した。
AIスキャンロボは、AIを活用した文字認識(OCR)技術のサービス。一般的なAI-OCRでは、1行に1データがある書類は読み込むことができるが、多段組など複雑な形式の請求書等の帳票には対応できていない。「AIスキャンロボ」は、複雑な形式の帳票が読み込める機能(特許出願中)を搭載しており、複雑で多種類の帳票のデータ化を可能にしている。
現在、企業のグローバル化は年々加速しており、多言語を利用したビジネスは今後もますます増えてくることが予想される。日本国内ではホワイトカラーの生産性を高めるべく近年急速に普及してきたAI-OCRサービスだが、海外においては言語などの問題によりAI-OCR化に課題を抱えている例も少なくないという。そのような課題を解消すべく、ネットスマイルでは「AIスキャンロボ」の多言語対応の開発を進めてきた。
この度、AIスキャンロボでは、従来の日本語・英語に加え新たに中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語の3ヵ国語のAI-OCRによる読取りを可能にした。これらの国々と取引がある企業、海外に拠点を持つ企業にとって幅広い利用が期待されるという。