Doogは19日、新しく開発した「UV-C紫外線照射 自動巡回ロボット」を発表した。
このロボットは同社の特許出願技術である「メモリトレース機能」を活用することで、UV-C紫外線照射ロボットとして最適な構成を実現したという。また、同社ではつくば市の協力のもと、閉庁後のつくば市庁舎を利用してロボットの稼働試験を実施した。
市庁舎のフロア内は利用者用の椅子が多数並んでおり、これを日々除菌することは多大な労力が伴うと考えられる。そこで本試験では、椅子やテーブル等が並ぶフロア内において、ロボットが自動走行し対象物に接近して停止、ランプを自動で照射(安全のため本試験では紫外線灯ではなく一般的な蛍光灯を使用。これを自動でON/OFFする機能を有する。)するといった一連の除菌作業を模擬して動作検証を実施した。
手動操縦および自動追従走行によって、約60mの巡回路を約5分かけて誘導し、メモリトレース機能で巡回のための走行ルートを作成した。その過程では、計12地点の停止ポイントで各10秒の一時停止(紫外線の照射時間に相当)を設定し、同時にランプ照射のON/OFFもメモリトレース機能で記憶した。
自動走行をするための記憶データは、走行ルート誘導の終了と同時に生成が完了し、ランプ照射のON/OFFや一時停止時間、走行速度モードなどを含めたロボットの動作データが合わせて生成される。本試験では、この走行ルートを自動で巡回させ、1回の巡回あたり約4分30秒(うち120秒間は停止してランプの照射をON)の所要時間をもって、一般的な公共空間において安定に走行することが確認できたという。