エンタープライズAIのリーディーングカンパニーであるDataRobot(米国ボストン)とソフトバンクは3日、AIの活用実績がなくても容易に導入可能なAIマーケティングの二つのパッケージサービスの提供を開始すると発表した。DataRobotとソフトバンクは、このサービスの提供を通して、企業などのマーケティング領域におけるAI活用を支援する。
提供を開始するのは、「マーケティングの効果測定」と「商品・サービスの需要予測」に活用できる二つのパッケージサービス。活用するデータの準備から分析モデルの構築・運用まで高速で実現するDataRobotのAIプラットフォームと、このプラットフォームの活用に必要なデータの選択・加工・分析手順をソフトバンクでの活用実績を生かしてまとめたマニュアル、ソフトバンクによるAIプラットフォームの運用に関わるコンサルティング、利用サポートをパッケージにして提供。
近年、マーケティング施策の高度化と多様化によって、多くのデータが収集可能になり、データの収集・分析におけるAIの活用とデータサイエンティストの確保を目指す企業が増える一方、プロフェッショナル人材の確保がますます困難になっているという。また、データサイエンティスト協会の調査によると、今後3年間で増員したいデータサイエンティストのタイプとして、「データマーケタータイプ」と回答した企業が最も多く、マーケティング領域におけるデータ分析のニーズがさらに高まることが予想される。
DataRobotのAIプラットフォームは、経済誌「Forbes」が公開した世界の有力企業ランキング「グローバル 2000」(2018年) における、日本企業の上位 10 社のうち 9 社に採用され、AI を活用した組織の変革を推進しているという。
今回提供するパッケージサービスは、ソフトバンクにおけるDataRobotのAIプラットフォームの活用ノウハウを反映したもので、ソフトバンクが販売を担う。また、ソフトバンクはユーザーの要望に応じて、DataRobotのAIプラットフォームの運用に関わる個別の提案やコンサルティングも実施し、DataRobotと連携して、より多くの企業が高度なマーケティング活動を実施できるよう支援するという。
なお、法人を対象に、本件に関するオンラインセミナーを7月29日に実施する。
セミナーの詳細