WHILLは16日、慶應義塾大学病院で2020年9月から進めている外来受診の患者を目的地まで自動運転で移動させる 「WHILL自動運転システム」の実証実験エリが2階に拡張したと発表した。本システム導入以降、利用した患者の数は累計で4000人を突破している(2021年5月末現在)。
本システムでは、パーソナルモビリティを使ってタッチパネル操作で目的地まで移動することが可能。本実証実験では、⻑距離歩行に不安のある患者や足腰に障がいがある患者などに対して院内の移動手段を提供することにより、院内の快適な移動環境を整えるとともに医療サービスの向上を図っている。同時に、自動運転によりスタッフのサポートを必要とせずにこ自身で目的地まで移動することで、病院スタッフの負担を軽減することも目標としている。
昨年9月からの自動運転システムの利用者が累計で4000人を突破するなど、安定的に運用されているとともに、利用した人のほか医療スタッフなどからも好評なことから、このたび、1号館1階案内カウンターから正面玄関まで、および正面玄関から1号館1階案内カウンターまでの既存のルート2つに加え、2階のルートを拡張した。