ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を提供するRapyuta Roboticsは20日、マーキュリアインベストメント及び伊藤忠商事が共同で組成した不動産・物流業界の変革に挑戦する企業の支援を目的とした「マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合(BizTech ファンド)」から資金調達を完了したと発表した。
Rapyuta Roboticsは、複数のロボット及び複数種類のロボットを賢く協調制御することを得意とする、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発・サービス提供しており、特に倉庫物流の自動化に注力している。このプラットフォーム構想の第一歩として、2020年5月には、物流倉庫用協働型ピッキングアシスタントロボット(自律走行型のAMR、Autonomous Mobile Robot)の商用化を実現。
このような状況下、マーキュリア及び傘下に上場物流REIT運営会社や大手3PL会社を要する伊藤忠商事を始めとする、マーキュリアの投資家のリソースやネットワーク及び物流の知見を得ることは、同社のプロダクト開発及び事業成長に大きなシナジーをもたらすものだという。尚、調達した資金は、複数及び異種ロボットの協調連携を実現する、同社独自の群制御AI及びソフトウェアの開発に投資する予定。当該分野は、まだ世界的にも黎明期にあるが、「rapyuta.io」の技術を発揮できる分野であること、且つ、様々な商品を扱う倉庫物流を自動化する上で不可欠な技術となることから、戦略的な注力分野と位置づけているという。