Linneは28日、リアルタイムAI・AR展示システム「LINNÉ LENS Screen(リンネレンズスクリーン)」とスマートフォンアプリ「LINNÉ LENS(リンネレンズ)」の施設向けプランの提供を開始した。
大規模リニューアルや新施設オープンが相次ぎ最先端技術を活用した展示システムの導入需要が高まる水族館業界に向けて、空間演出を妨げず、従来の展示方法では困難だった混泳・混合展示に対するピンポイント解説や個々人の興味に合わせたタイムリーな情報提供を実現するリアルタイムAI・ARシステムを提供する。併せて、コロナ禍の水族館・動物園を応援するフリープランもスタートする。
「博物館」の一種に分類される「水族館」においてはハード・施設の刷新における話題作りに加え、ソフト面での体験・教育機能の強化も重視される一方、展示解説の充実と空間演出のトレードオフ、混泳展示の説明の困難さ、生き物の頻繁な入れ替えに伴う展示解説の更新、多様な顧客層(年齢、言語、関心・知識)にあわせた展示説明のあり方が共通の課題になっている。
このような課題に対応するかたちで、全てのゲストに大型タッチパネルやディスプレイでリアルタイムに種名・解説情報の提供が可能な「LINNÉ LENS Screen」と、個々人の知りたいにタイムリーに応えられるスマートフォンアプリ「 LINNÉ LENS」を開発し、施設向けの提供プランを開始した。併せて、長引くコロナ禍で集客や施設運営に課題を抱える水族館・動物園を応援するフリープランもスタートする。
LINNÉ LENSならびにLINNÉ LENS Screenは「専門家の目をすべての人に」をコンセプトに開発されたリアルタイムAI・AR展示システム。独自開発のオンデバイスAI認識技術(特許取得済)で、高速で動く複数の生き物を瞬時に検知し、正確に分類する。100人以上の専門家と日々追加される大規模な教師データを検収し、認識精度の継続的な改善に取り組んでいるという。