Society5.0のキーワード①「RPA」「DX」「5G」

Society5.0を支える第4次産業革命(AI・ロボット・ビッグデータ・IoT・DXなど先端技術)に携わる企業、団体、教育機関はもちろん、「Society5.0」時代の生活者のとなる人々に、日々進展するSociety5.0に関連する情報を提供するWebニュースサイト「AI・ロボットニュース」。Society5.0に関わるキーワードを継続的に紹介します。

入門的な用語解説でしかありませんので、専門分野の方のレポートや関連製品・サービスなどの紹介記事を募集します。投稿・問合せはinfo@airobot-news.net まで、お送り下さい。

1.RPA
RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の事です。いわゆる「ホワイトカラー」と呼ばれる職種の自動化・ロボット化のことです。日本では工場における自動化・ロボット化は世界に先駆けて進められてきました。20世紀の高度成長期に人が支えた製造現場の多くが今ではロボット化されています。一方、非製造分野のロボット化は、欧米に比べて遅れているといわれています。人手不足や長時間労働、デジタル対応といった課題が問題視されてこなかったからかも知れません。

100年に1度といわれる今回の新型コロナウイルス感染症拡大(コロナ禍)に伴い、テレワークの導入が推進されるとともに、オフィスワークの自動化、機械化についても関心が高まってきました。

photo by pixta

RPAについて日本RPA協会のWebサイトでは、「RPA(Robotic Process Automation)は、これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用した業務を代行・代替する取り組みです。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者(Digital Labor)として、2025年までに全世界で1億人以上の知的労働者、もしくは1/3の仕事がRPAに置き換わると言われています。」と解説しています。

総務・経理・人事・販売管理といった、これまで人がやらなければならなかった仕事をソフトウェアのロボットで自動化するものです。人の代わりにデスクの前にロボットが座って作業するわけではありません。現在は「RPAブーム」と呼ばれるほど注目が集まっています。「RPA」がテレワークとの相性も良く、オフィスでしか出来ないとされてきた事務系業務の現場にニーズが高まっていると考えられます。

僅か5年後の2025年に1/3の仕事がロボットに置き換わるのなら、子どもたちが大人になることはどうなっているでしょうか。RPAを管理したり、新しい仕事を命じたりするのに人は必要でしょうが、求められるのはWordやExcelを使いこなすだけの能力ではなく、プログラミング的思考やクリエイティブな能力であることは間違いないでしょう。そのためオフィスワーカーに求められるスキルも大きく変わってくるでしょう。

2.DX
コロナ禍の緊急事態宣言下では、多くの企業にテレワークが求められました。しかし、対応できたのは一部の企業だけでした。パーソル総合研究所が6月11日に発表した調査結果によれば、テレワークを導入できた企業は3月が13.2%、4月が27.9%、5月が25.7%となっています。5月の調査結果で業種別のテレワーク実施率をみると、情報通信業は63.9%と4月比10.5ポイント増、学術研究・専門技術サービス業は52.0%と同7.5ポイント増となりましたが、生活関連サービス・娯楽業は16.0%と同8.4ポイント減で業種差があります。また、企業規模別(従業員数別)のテレワーク実施率をみると、3月と4月の調査結果と同様、従業員数が多い企業ほど、テレワーク実施率が高いという結果です。10~100人未満のテレワーク実施率は15.5%、1万人以上は42.5%と2.7倍以上の差となっています。しかし、大企業でも5割以下というのが現状です。

日本の産業界では「RPA」が送れているのと同様にビジネスのデジタル対応の遅れも指摘されてきました。新型コロナの感染者情報が、保健所から手書きのFAXで行き交っていると聞いて驚いた人も多いかも知れませんが、同様にビジネス界でも手書きやFAX、紙焼きが重用されているケースはままだまだ多いようです。DXが遅れているのです。

DX(ディーエックス)とは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)のこと。なぜDTではなくDXなのかは不明ですが、”Trans-” で始まる単語の省略形としてXが使われるからという説もあるようです。2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるデジタルトランスフォーメーション」(総務省|平成30年版 情報通信白書)というのが始まりということ。

日本語だと「デジタル変革」といった感じ。では、20世紀の「デジタル化(デジタイゼーション)」とは何が違うのでしょうか。日本はデジタル化において世界最先端でした。フィルムカメラ→デジタルカメラ、真空管→半導体、タイプライター→ノートパソコン、ブラウン管テレビ→液晶テレビ。つまり「モノのデジタル化」です。しかしその後のサービスのデジタル化では、大きく出遅れました。ネットショップにEコマース、Web検索、SNS、スマートフォンアプリ。DXは「サービスのデジタル化」の先。競争ではなく「変革」です。「MEDI DX」https://www.meti.go.jp/policy/digital_transformation/index.htmlと題してDXを推進する経済産業省のWebサイトには、DXで「仕事のやり方も、政策のあり方も、変革していきます。」とあります。つまり、企業も役所もそして学校や生活でも、デジタルツールやサービスを活用して「新しい価値を生み出す変革」が求められるのです。

3.5G

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5G(ファイブ・ジー)とは、「超高速・大容量」、「超低遅延」、「多数同時接続」といった特長を持つ次世代の移動通信システムです。5GのGは世代(Generation)のことです。移動通信のシステムは、音声主体のアナログ通信の1Gから始まり、パケット通信に対応した2G、世界共通の方式となった3G、現在ではLTE-Advanced等の4Gまでが実用化されています。これに続く次世代のネットワークとして注目されているのが5G、即ち第5世代移動通信システムです。今年3月からサービスが開始されました。

5Gでは、4K/8Kといった高精細映像やAR(拡張現実)/VR(仮想現実)を活用した高臨場感のある映像の伝送、自動運転サポートや遠隔医療、遠隔授業などを実現し、様々なサービス、産業を革新すると期待されています。4Gの100倍以上の伝送量を可能にするといわれています。例えば、現在20台のカメラを使用してその中の1台のカメラの映像を選択(スイッチング)してインターネット放送しているスポーツ中継番組では、20台すべてのカメラ映像を視聴者に提供して、視聴者が好きなカメラ映像を選択(スイッチング)したり、複数同時に視聴するということも可能になります。

Withコロナといわれる時代、無観客や人数限定で実施しなければならない音楽ライブやスポーツ中継にこんなにも適した技術はありません。VRと多チャンネルを組み合わせた生ライブ中継なら、会場より臨場感のある体験が可能かも知れません。しかし、残念ながら5Gの活用を実現する前に、突然コロナがやってきたため、まだ準備が間に合っていないのが実情でしょう。

5Gの活用は、医療やエンターテインメントから始まっていくことでしょうが、教育分野やビジネス、人々の暮らしまで拡がっていくのはそう時間が掛からないかもしれません。(wanitel記)

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