訪問歯科のパイオニア高輪会は12日、RPAのリーディングカンパニーであるBlue Prism社が主催し、国内外のRPA活用事例が発表されるオンライン・バーチャルイベント「Blue Prism World Virtual 2020 Japan」にて、同会コーポレートシステム部の坂下秀雄部長が「医療業界でのRPA導入」をテーマに登壇、RPAをゼロからスタートし、年間2260時間を削減させることができるまで、どのように推進してきたのかを紹介したと発表した。
高輪会では毎月6万件超のカルテデータをレセプトコンピュータ(請求システム)に入力している。作業時間が1患者あたり10分~15分とすると、月に1万5000時間もの時間を入力作業に費やしていることになる。この業務をRPAに置き換えることで、工数削減ができ、コストメリットが高いと判断してRPA導入を決定したという。
RPA導入推進においては、明確な展開スケジュールを設定し、計画的にプロジェクトを実行した。
また、RPA専任担当者を設置したことで、他社員がコロナ対策としてVPN構築等に追われている間も、RPA推進を滞りなく進めることができたという。高輪会では「誰でもRPAを設計・実行できる」ことを目指したいと考え、専任担当者にはIT未経験者を採用。ゼロからRPAを学び、現在では社内研修を実施できるまでに成長。法人のIT化を支える期待の若手社員となったという。
更に、経営層へのプレゼンや、社員へのステッカー配布、マスコットキャラクターの作成など、社内RPAアピール活動により、受け入れ体制を構築。また、ゼロベースで業務を見直しBPR推進も同時に行ったことで、相乗効果が得られたという。
開催概要
イベント名:「Blue Prism World Virtual 2020 Japan」~いまこそ、RPAを使い倒す~
開催期間:2020年7月22日(水)~2020年8月21日(金)
会場:オンライン開催
参加費:無料
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