ロボットアーム異常停止後の原点回帰経路を自動算出するアルゴリズムを開発

TRUST SMITHは18日、同社の独自開発した障害物回避アルゴリズム(特許所得済)にさらなるアップデートを行うことで、ロボットアームの異常停止後の経路を自動算出するアルゴリズムを開発したと発表した。

同社独自の技術を発明し社会実装することで、技術的優位性の高いビジネスを展開していくと共に、最短経路でより良い社会の実現を目指すという。

同社の障害物回避アルゴリズムは、空間内に存在する障害物を回避し、目的物へアプローチすることができるアルゴリズム。「リーマン計量」と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくもので、アームから見た空間内の物体との距離、相対速度または相対加速度に応じて適切に場を計量することができるため、障害物が動いていても安全に回避しながら、目的物へ到達することが可能になる。

今回アップデートした内容は、アームが停止してしまった際に、原点位置まで静止障害物を回避して戻る経路を自動計算するアルゴリズム。同社の開発済の障害物回避アルゴリズムを、ダウングレード応用する事で実現に成功したという。

ロボットアーム作動中にアクシデントが起きた場合、ロボットアームを一時停止させることで安全性を維持するようプログラム設計を行うことが多いが、一時停止させたアームを再起動させるには、アームを所定の原点位置まで戻す工程が必要。従来、そのアームを原点位置まで戻すための経路をティーチングにより指令していたが、同社のアルゴリズムではその経路を自動計算が可能となり、今まで膨大なコストがかかっていたティーチング業務が不要になる。

近年、労働人口の減少に伴って、製造業における人材確保の課題は年々深刻化している。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、工場内でのクラスー感染よる操業停止リスクが高まっている。こうした背景から、製造業におけるロボット化やAIを使った自動化、IoTを使った可視化といった『スマートファクトリー』の取組みは今後ますます拡大していくと考えられる。

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