VAAKは1日、東京建物とともに、東京建物が所有するオフィスビルの共用部にて、映像解析AI「VAAKEYE 施設管理」を用いた施設管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)実証実験を開始した。
「VAAKEYE 施設管理」は、施設内に設置している防犯カメラからの映像を解析することで、人物行動や異常を検知し、スマートフォンやPCに通知を行う映像解析AIソリューション。来訪者の行動、業務行動、災害・設備異常、不審・迷惑行動など様々な対象を検知し、施設内の状況を可視化することで、ビルや施設内における顧客の安全・安心、管理サービスの高質化・付加価値向上に貢献する、DXの支援ツール。
施設管理のDXとは、カメラ映像の解析による施設空間データ(=施設の状況を時間・場所ごとにテキストで表現したデータやその状況を構成する要素(人物や物体)の状態・行動についてのデータ)を活用して、施設管理業務の可視化・効率化・価値向上を図ること。
東京建物ではオフィス、商業施設等の多様な不動産の開発、運営・管理事業において、新しいデジタルテクノロジーの活用による顧客満足度および事業収益性の向上に取り組んでおり、施設管理現場の課題解決・生産性向上に向けた様々な デジタルトランスフォーメーション(DX)活動を継続的に行っている。
今回、同社は東京建物とともに、ビルの顧客の安全・安心・快適に資する業務向上を目的に、東京建物日本橋ビルにて施設空間データの活用について検証を開始する。
たとえば来訪者において、館内のエントランスホールで突然具合が悪そうにふらふらし始めた、行きたい場所がわからずホールで迷っている、エレベーターに不審物を持ち込もうとしているなどの行動を速やかにAIが検知し通知する。このような実証実験を通して、警備員の日常業務を支援しつつ、ホスピタリティ向上への検証を行う。
更に、施設空間データを分析することで対応すべき事案の発生場所・時間を可視化することができる。これにより、対応状況や人員過不足などが把握でき、施設管理業務のより高質化に向けた検証も行う。
また、警備スコープ外の施設空間データも合わせて、施設空間の居心地評価、催事やPRなどの施策分析、他部門との施設データ連携などの活用検証を実施し、業務適正化や利用者価値の向上を図るという。