AI技術を⽤いたシステム開発を⾏うベルズシステムは25日、同社が提供するAIチャットボット「ロアンナ」が、「アート引越センター」のアートコーポレーションのホームページ上で公開され、顧客からの問い合わせに対応すると発表した。
近年、企業のDX(Digital Transformation)としてチャットボットを導入し「ホームページ上で顧客の問い合わせに自動対応する」という取り組みが多くの企業でなされている。
引越業界においてもコミュニケーションのオンライン化の重要性が高まっていた。しかし、一般的なチャットボットでは同じ意味であるにも関わらず、様々な言い回しを設定する必要があり、時間的な負担が企業に求められていた。
また、自然言語(人が普段使用する話し言葉)の質問に対して、正確に回答するのは非常に難しく、顧客が「今、知りたい!」という質問に対する回答を得られないことが課題だった。
AIチャットボット「ロアンナ」は、様々な言い回しの質問に対して高い精度での回答を可能とし、また、簡単な運用でチャットボットが知識を収集し賢くなっていく仕組み(応対履歴管理)を実装していることも評価され、導入に至ったという。
応対履歴管理とは、ロアンナの基本機能のひとつで、質問が来た時間帯や曜⽇などの基本情報だけでなく、どのような質問があったのか、それに対して「回答できたのか?」「できなかったのか」それら全てをモニタリングすることで、顧客の抱える悩みの傾向を知り、経営資源として改善につなげることが可能だという。