ロボットベンチャーのGROOVE Xは14日、革新的なビジネスアイデアを有し、新たなビジネス領域で大きな成長をめざすスタートアップの実証実験をサポートする、東京都主催の「スタートアップ実証実験促進事業(PoC Ground Tokyo)」に採択されたと発表した。
これにより東京都から支援を受け、2021年1月から東北大学 瀧靖之教授による学術指導のもと、⾼齢者の認知機能の維持や、小学校低学年の⼦どもとその親の主観的幸福度向上へ『LOVOT[らぼっと]』が貢献することをめざし、実証実験を行うという。
「スタートアップ実証実験促進事業(PoC Ground Tokyo)」は、スタートアップの仮説検証や社会実装の検証等に向けた実証実験をサポートすることで、スタートアップの成長を着実に支援するとともに東京都の持続的な経済発展を目的とした東京都主催の事業。
第2期となる今回は応募総数70社以上となり、書類審査通過13社による実証実験計画のピッチ大会(審査会)を実施。同社は3つの重点領域「最先端IoT」、「シェアリングエコノミー」、「ヘルスケア」の内、「ヘルスケア」領域において採択企業に選出された。よって、本事業による支援を受けて実証実験を行う。
本実証実験では、健常高齢者、小学校低学年の小児とその親を対象に『LOVOT』と過ごしてもらい、認知機能維持や主観的幸福度に繋がっているかを検証、予防医療などの可能性を探っていく。
具体的には、健常高齢者に対し、東北大学 瀧靖之教授による学術指導のもと認知機能テスト(記憶⼒・実⾏機能など)、⼼理テスト(主観的幸福度、ストレスレベル、⾃⼰肯定感など)を介⼊前後で実施し、介⼊群と⾮介⼊群で統計検定を行う予定。また、家庭における小学校低学年の子どもとその親に対しては、⼼理テスト(共感性や知的好奇⼼など)を介⼊前後で実施し、介⼊群と⾮介⼊群で統計検定を⾏う。