イーラーニングは22日、オープンバッジ・ネットワークの正会員になったと発表した。
今後は同社がSaaS提供する世界標準の学習管理システム「Moodle(ムードル)」および企業版研修システム「Moodle Workplace(ムードル ワークプレイス)」での「オープンバッジ」の発行を通じて、その普及に努め、内閣府が提唱する超スマート社会、「Society 5.0」に向けた人材育成に貢献するという。
デジタル証明/認証(Digital Credentials-デジタルクレデンシャルズ)とは個人が持つ学位・資格・成績・能力(コンピテンス)などの証明/認証をデジタル化したもの。デジタル証明/認証を世界的な技術標準規格にしてプラットフォーム間の相互運用性を実現したものが「オープンバッジ」。
欧米では多くの大学やグローバル企業などで、すでに利用が進んでいる。超スマート社会、「Society 5.0」を目指す日本においても「オープンバッジ」は今後、重要な役割を担うことが予想されている。また文部科学省が目指すべき次世代の学校・教育現場として掲げた教育のかたち、「個別最適化された学び」を実現するためにも「オープンバッジ」の普及は不可欠だという。
イーラーニングは当会員として、日本ならびにアジア地域において、オープンバッジを発行する大学、教育研修企業・団体、資格認定団体、企業内人財育成部門、公的機関などのネットワークを構築するために尽力するとしている。
「Moodle」は世界標準の学習管理プラットフォームであり、外部アプリケーションや情報をシームレスに統合できる設計となっている。LTI (Learning Tool Interoperability)やSCORMなどのさまざまな国際標準規格に準拠しているが、「オープンバッジ」もそのひとつ。
「Moodle」はIMS Globalにより、発行者として「オープンバッジv2.0」に準拠していることが認定されている。「Moodle」では標準で「オープンバッジ」機能が搭載されているので、どのような機関、組織、個人でも、「Moodle」上でバッジを作成し、学習者に発行することができる。