新技術応用推進基盤は、5月1日から「人工知能プロジェクトマネージャー試験」(商標登録済資格)の申込みを開始する。
同資格は本格的AIマネージャー職向けの資格試験であり、AIのビジネス活用を推進するリーダー層に必要な知見/スキルを網羅的に問うもの。
本試験はCBT方式で開催され、申込み後、受験者の都合に合わせて自宅のパソコンで受験することが出来る。ただし、受験申込みは月に1回に限定され、不合格等で再受験を申し込む場合は、翌月以降の申込み・再受験となる。
本試験は、元々、2020年春から集合受験式での開催を予定していたものが、新型コロナウイルスの流行に伴う社会的な要請に応じ、1年延期のうえWeb試験型に改変し、実施の運びとなった。
現在、企業でのAI活用は、調査・実験フェーズから本格的社会実装フェーズへと移りはじめており、AIの活用・実装を担う人材は慢性的に不足している。経済産業省が2019年に公表した「AI人材育成の取組」によれば、2019年時点で既に約17万人不足するIT人材は、2030年には79万人の不足にまで拡大すると予測している。いまや業種・職種に関わらず、あらゆるビジネスでITやWebの知識が不可欠なように、今後はAIに関する知識もまた不可欠な技術となっていくという。
このような社会情勢の中で、情報リテラシーとしてのAIやAI開発に必要なプログラミングを学ぶ機会は増えてきた。しかしこれだけでは、「知ってはいるが、何も作れない」「指示されればプログラミングはできるが、1人では何をしていいかわからない」状況から脱することが出来ない。
AIを具体的かつ実用的に社会に活用していくにあたって深刻なのは、現場をあずかり、複数のエンジニアに技術的アドバイスを行いながらプロジェクトを管理できるマネージャー人材の量的・質的不足。
新技術応用推進基盤法人は、人工知能プロジェクトをマネジメントする人材の育成を目指した資格試験として、人工知能プロジェクトマネージャー試験を開始するという。