センシンロボティクス、遠隔操作における現場見える化機能でコベルコ建機と協業

ロボティクス×AIで社会課題の解決を目指すセンシンロボティクスとコベルコ建機は26日、コベルコ建機の目指す「働く人を中心とした、建設現場のテレワークシステム」K-DIVE CONCEPT(K-DIVE)推進のために、遠隔操作における現場見える化の開発に向けて協業すると発表した。

コベルコ建機は、「誰でも働ける現場へ KOBELCO IoT」をテーマにICTロードマップを策定し、その実現に向けて中長期的な研究・開発を進めている。現在開発を進めている遠隔操作システム(K-DIVE)はそのひとつの柱であり、クラウドマッチングシステムと建設機械の遠隔操作を融合させることで、特定の人・場所・時間などの制約を受けずに建設現場での施工が可能となる「建設現場のテレワーク化」を目指している。この実現により、深刻化する建設技能者の不足に対する多様な人材活用、現場生産性の向上、現場無人化による本質的な安全確保、などが可能になるという。

スキャン・エックスクラウドを利用した作業現場全体の3D点群マップ化イメージ

今回の協業では、センシンロボティクスの得意とするドローンやLiDARを活用した各種データの収集、3D点群マップをもとにした測量結果や水流シミュレーションの3D図面への反映による情報可視化と、それらのコックピットへのリアルタイム伝送、などのシステム構築と実装に向けた開発を共同で進める。(なお、センシンロボティクスは3D点群データの自動フィルタリング、高度解析、データ共有に関するシステム構築をスキャン・エックスと共同で進めている)。

これらがK-DIVEに実装されることで、稼働現場の様々な情報(例えば、機械周辺の状況や埋設物の有無、土の形状や体積など)を可視化し、オペレータが効率的かつ安全・安心して働ける遠隔施工現場が実現するとともに、現場状況の確認や作業指示などに利用することで、現場関係者のコミュニケーションが飛躍的に高まるという。

コベルコ建機とセンシンロボティクスは、遠隔操作現場の高度な見える化を実現させることで、「働く人を中心とした、建設現場のテレワークシステム」の価値を高めていけるよう連携を進め、相互に協力していくとしている。

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