MAKOTOキャピタルは25日、東北のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するため、これまでのAIビジネス適用および共同開発におけるシナジーの最大化に関する知見を活用し、伊藤忠エネクスホームライフ東北(HL東北)と、東北大学発AIスタートアップであるAdansonsと共同で、「LPガス需要予測に基づく料金体系シミュレーター構築の実証実験」のプロジェクトを実施し、LPガス需要予測モデル・シミュレーターを構築したと発表した。
2020年7月から、3社共同で「LPガス需要予測に基づく料金体系シミュレーター構築の実証実験」を目的にプロジェクトを開始。HL東北の全事業所のガス使用実績データとオープンデータ(多岐にわたる気象実測データ)、Adansonsのもつデータ処理技術を基礎として、予測モデル作成、このモデルに基づき使用量予測アルゴリズムを構築、精度の検証を同社の伴走支援のもと、実施した。
同社は本実証実験の中で、需要予測との目的の設定、料金体系シミュレーター構築の実証実験目的の設定と共同開発プロセスの設計、本アルゴリズムの技術面・ビジネス面双方の特徴を把握した上でのミーティングファシリテーションなど、多岐にわたって支援を行った。
その結果、本アルゴリズムによりHL東北全ての事業所において従来を大きく上回る予測精度を達成、予測誤差を大幅に改善することで3%程度の使用量予測精度向上を実現した。
引き続きHL東北が行う東北地方在住者に対して提供サービスの品質向上・省エネ推奨の仕組みづくりに対して、同社とHL東北とのパートナーシップを元に伴走支援する。
加えて、同社はDX NEXT TOHOKU、東北絆テーブルを含めた東北のDX推進団体とともに東北企業に向けた支援を拡充することにより、産業構造変化や事業承継などの要因によって変わりゆくニーズ・動向を踏まえ、企業戦略の再構築支援からDX企業への変革・定着、個別プロジェクトのアドバイザリ型・ハンズオン型支援まで、幅広い企業に対応したコンサルテーションを実施し、東北のDX推進に貢献するとしている。