スマートロボティクスとACCESSは30日、ドローンポートから個人宅の玄関先までの配送を行う事ができる地上配送ロボット(UGV、Unmanned Ground Vehicle)の試作機を共同開発したと発表した。
物流用ドローンの配送では、一般にポートを設置できる場所は、空が開けた場所に制限される。このため、ポートから個人宅まで距離があることが多く、この間の配送の無人化が課題となっている。両社は、この度の試作機の開発を機に、共同でUGVの研究開発を進め、物流用ドローンの社会実装におけるドローンポートから個人宅の玄関先までの配送課題を解決していく予定だという。
<共同開発UGV試作機の特徴>
・真空パッドによる荷物の吸着機能
・UGVに搭載したカメラ映像を確認しながらの遠隔操作
・最大積載量(サイズ:H 200mm × W 300mm X D 350mm、重量:5kg)
・電源:搭載バッテリー容量 598Wh、公称電圧 25.2V
スマートロボティクスは、これまで業務用ロボットを社会実装することで、様々な現場の課題を解決してきた。この経験をもとに、遠隔操作するテレワークロボットや自律走行できる搬送ロボットの開発を進めている。
一方、ACCESSは、IoTおよび組み込みソフトウェア領域における先進のテクノロジーと豊富な市場実績、並びにドローンへのソフトウェア組み込みに関する経験を有している。
両社は、互いの技術とノウハウを組み合わせることで、物流領域における産業用ドローンのラストワンマイルの課題解決および新規市場開拓を実現することで地域経済に貢献ができると考えが一致したことから、今回の地上配送ロボット(UGV)の試作機開発を行った。