富士ソフト、豊田自動織機様のAI自動補正システムの構築を支援

富士ソフトは26日、AIインテグレーションサービスの提供により、豊田自動織機様の自動車部品製造における生産設備の設定値を分析・判断し、さらに高精度に最適値を予測する、自動補正システムの構築を支援したと発表した。理想値と実測値の乖離検知から予測・補正までをすべて自動化、機械学習における再学習および推論モデルの自動更新に成功した。

豊田自動織機は、繊維機械、自動車などの幅広い分野で事業展開している。自動車事業部では、自動車の開発・製造におけるすべての工程において、産業用ロボットを含む多種多様な生産設備が稼働しており、今回は、その中の自動車のバンパー製造に用いる射出成形機向けに、AI/機械学習を活用した自動補正システムを構築した。

射出成形機には情報分析基盤が稼働しており、圧力や温度等、多種多様な数百個ものセンサーデータから不良品の発生原因を分析して波形として可視化している。その分析結果から得られた、効率的に生産品質を安定させる理想の波形を維持するためには、環境の変化に合わせて制御パラメータの設定値を調整する必要がある。しかし、その調整は長年の経験や勘を必要とするため熟練工に委ねられ、ノウハウは完全に属人化していた。

今回同社が構築を支援した自動補正システムは、情報分析基盤が理想的な波形を維持するように、熟練工に代わってAIが射出成形機の最適な設定値を予測し、この設定値で生産することで理想の波形に補正するしくみになっている。これまでは不具合発生後に熟練工が設定値を調整していたが、本システムでは、不具合が発生する前にAIがその傾向を検出して最適な設定値を提示する。

同社のAIに関する高度な技術とノウハウを活かし、AIでデータを分析・判断するだけでなく、さらに予測した最適設定値を射出成形機にフィードバックする、スマート生産ラインを実現した。これまでのように長年の経験と勘に頼らずに、生産の安定化と製品の品質向上に貢献。さらに、AI導入により業務が効率化されることで、人はより付加価値の高い業務に注力でき、業務生産性の向上にも効果が見込まれている。

今後、豊田自動織機は、このシステムを基盤とした他の工程や他の事業部への展開を予定している。富士ソフトは引き続き、AIの活用によって生産品質の安定維持と業務の生産性向上を目指す豊田自動織機の取り組みを支援していくとしている。

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