OKIと日本サブウェイは2日、サブウェイ渋谷桜丘店で、OKIの「AIを用いた感情推定技術(感情AI技術)」を活用した「提案型注文システム」の実証実験を開始した。
本実証実験では、客の興味・関心が高そうな「オススメ」メニューを提案して注文時の迷いを軽減する機能の有効性と、店舗における接客業務の効率化、さらにウィズコロナ時代に求められる非対面・非接触操作による注文の有用性を検証する。
感情AI技術は、深層学習(ディープラーニング)を用いて、人の自然な表情や振る舞いから潜在的な感情を推定する技術。「提案型注文システム」は、OKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart」に搭載した感情AI技術の一つである「興味・関心推定技術」を用い、セルフ注文端末のカメラから得た表情データと視線センサーから得た視線データから、独自のアルゴリズムにより、客の興味・関心が高そうな「オススメ」メニューを提案して、客の注文をサポートする。
メニュー選択の迷いを解消することに加えて、注文のしかたがわからないことによる客の焦りや緊張の緩和、さらには、注文時間の短縮とスムーズな注文による店舗スタッフの生産性向上とストレス軽減などが期待できるという。
本実証実験では、サブウェイの実店舗において、実験に同意した客に実際に注文してもらい、その使用感をアンケートにより収集して、サブウェイの注文スタイルに不慣れな客でも容易に、かつ非接触操作で安心して注文ができるかを検証する。また、一人あたりの接客対応時間の短縮など、効率化を検証する。
OKIは、注文を完全に自動化した端末において、視線入力や音声入力などを組み合わせた非接触対応を実現することにより、ウィズコロナ時代における感染症予防の「新常態」に適応した新しい接客サービスの提供を目指す。引き続きAIを用いた感情推定技術の社会実装に取組み、少子高齢化による労働力不足、感染症予防など、社会課題解決への貢献を目指すとしている。