IoTデバイス/AI/ロボティクスの開発技術をもとに ” 不可能を可能にする ” をミッションに掲げるASTINA 6日、幅広い金属(鉄・非鉄金属の製品や部品)の外観検査に対応できるAIを提供開始した。
ASTINA(アスティナ)は、製造/作業現場の自動化を支援するパッケージ(OKIKAE)を提供しており、これまでに「バラ積みの自動化」や「ケーブル挿入の自動化」「AIによる外観検査の自動化」など、AIやロボティクスの技術をベースとしたスマートファクトリー化を支援してきた。
今回は、その「AI外観検査」にて、鉄・非鉄金属製品、または部品の検査自動化に対応するための独自AIのアップデートを行い、提供を開始する運びとなった。これにより、多くの金属製品や部品の製造・加工現場での、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を支援することが可能になるという。
金属製品または金属部品の製造現場には、それらにキズや打痕などがないかを確認する検査がある。この検査のことを一般的に「外観検査」と呼ぶが、品質を担保するためには無くてはならない工程だ。検査によって不良品だと判定されたものは製造ラインから排除される。
外観検査の一般的な手法は、人が目視で行う方法。これまでに画像処理技術で自動化を図る現場もあったが、細かな金属部品や複雑な形状の場合は、異常を検知することが難しくなるため、未だに目視に頼っている場合がある。
しかし、最近では多くの現場で、人員不足の問題があり、人材確保や技能継承に関する課題が挙がっているのが現状だという。こうした問題を解決するべく、ASTINAでは金属業界向けにAI外観検査システムを開発し、目視検査依存の状況やコスト効率の改善など効率化を図るという。