Robot Japanは7日、配膳ロボット「KEENON」の日本代理店としてコンサルタント・導入・運用サポート・メンテナンスまでをサポート開始すると発表した。
現在展開している配膳ロボット「KEENON」の用途は配膳の省人化。具体的な用途としては、飲食店やホテル・旅館、小売店などがあり、新たな提供価値の創出に貢献する配膳ロボット。
また、ロボットはタッチパネル一つで移動指示を読み込むため手間なく、一度に複数のテーブルへの配膳も可能となっており、ロボット頂部にはカメラが設置されているため人や障害物を自動回避する。そのため、客の移動を妨げることもない。
配膳ロボットは現在、中国全土で1万台以上が活躍しているが、その大半が昨年導入されたもの。数年前の中国の配膳ロボットは、設定された経路に敷設した磁気テープに沿って料理を運ぶに過ぎず走行経路が固定されているため、結果的に配膳のプロセスが複雑になるという難点もあった。
しかし、中国国産のレーザーレーダーやRGB-Dカメラ、自己位置推定とマッピングを同時進行するSLAM技術などが発達したため、現在導入されている配膳ロボットの大半は磁気テープを必要とせず、より自由度の高い走行が可能になっている。
配膳ロボットには多数のトレーを設置できるため、ホールスタッフよりも多くの料理を1回で運ぶことができるが、現状では安定性確保のため走行速度が秒速0.9〜1.2メートルに抑えられている。現時点でも配膳ロボットが企業のコスト削減と利益向上に寄与しているのは間違いないという。
配膳ロボットの販売価格やレンタル料はホールスタッフの平均月給よりも費用面での優位性も明らかだという。
今後は、飲食店や医療現場に導入されている様々なシステムとの連動、連携を目指してくとしている。