バカン、阪神梅田本店に混雑情報プラットフォーム「VACAN」提供開始

AI×IoTを活用してあらゆる混雑情報を配信し、抑制するスタートアップ、バカンは8日、百貨店の阪神梅田本店(大阪府大阪市北区)に、混雑情報プラットフォーム「VACAN(バカン)」を導入すると発表した。

今回の導入によって、各階の飲食店の混雑を館内に設置されたタブレットを通して可視化する混雑情報配信システムや、受付・待ち順管理が可能となるデジタル整理券システム、ベビールームの満空検知システムなどを導入する。それらのサービスを活用することで、店内の混雑検知・可視化から抑制まで包括的な混雑対策を実現するという。

今回の導入により、下記の取り組みが行われる。

①飲食店のリアルタイム混雑情報を配信
混雑状況をAIカメラで可視化する機能「VACAN Ais(バカン アイズ)」を用いて、百貨店内に設置したカメラの画像をもとに混雑状況を自動判定。また利用者は百貨店内に設置された11箇所のタブレットから、AIカメラによって検知されたリアルタイムの混雑情報を手軽に確認することができる。これにより、現地に行かずとも各店舗の混雑情報を一覧で確認することができ、利便性の向上や分散利用が期待できる。

②店頭のタブレットやWeb上で受付や待ち順を管理
デジタル整理券の発行が可能となる「VACAN Noline Q ticket(バカン ノーライン キューチケット)」(Q ticket)機能により、受付・待ち順をオンライン上で管理する。Q ticketは、店頭に行く前に専用スマホサイトへアクセスあるいは店頭のタブレットを操作して、デジタル整理券を発券し、その場に並ばずに順番待ちができるようにするサービス。順番待ちの状況はスマホなどでリアルタイムに確認が可能となっており、①と同様に店内のタブレットからも確認ができる。

またメールアドレス等を登録することで、順番が近づいたら通知を受け取ることができる。その場で並ぶ必要がなくなるため、通知がくるまで順番待ちの時間を自由に過ごすことができる。店頭で行列を管理するためのスタッフや待合スペースの削減も期待できる。

③来店される子育て世代をサポート
トイレの混雑可視化機能「VACAN Throne(バカン スローン)」により、ベビールームの混雑をリアルタイムに可視化し、①②の情報とともに店内のタブレットに配信。これにより、来店した子育て世代の方の「行ってみたら空いていなかった」を防ぎ、快適に店内を利用できる環境を実現する。

阪神梅田本店は店舗の建て替えを行うなど、利用者の満足度向上を目的とした施策を強化している。今回の導入もその一環であり、本導入により「“行ってみたら空いていなかった”事による顧客体験の低下」「“待ち”により自由な時間活用に対して制限が発生」「密の発生」の3つの課題の解決を目指すとしている。

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