富士通は11日、心疾患の早期発見を目的に、東京大学医学部附属病院と共同で研究開発した、心電図のデータから心臓の動きの異常を推定するAIについて、その有効性を検証するための臨床研究を10月25日から東大病院で開始する予定だと発表した。
同社は、2019年12月よから、東大病院と共同で、東大病院でこれまでに受診した患者の心電図検査のデータ約63万件と心臓超音波検査(心エコー検査)のデータ約14万件を使用して独自のAIの研究開発を進めており、心臓の動きの異常を高い精度で検出することに成功したという。
今回、本AIを用いて、東大病院でこれから心電図検査を受ける患者の心電図データをもとに、心臓の動きの異常の有無を推定させ、異常ありと推定された患者に心エコー検査を受けてもらい、本AIの推定結果と比較して有効性を検証する。
同社は、本AIを活用することで心疾患を早期に発見し、患者の重症化を防止し、人々のウェルビーイングな暮らしをサポートする「Healthy Living」の取り組みを強化していくとしている。