シーイーシーは28日、二要素認証PCセキュリティシステム「SmartSESAME PCログオン(スマートセサミ ピーシーログオン)」(PCログオン)に顔認証機能を追加し提供を開始した。
「PCログオン」最新版は、本人認識率99.73%(マスク着用時も98.5%)と高い認識精度を誇る顔認証エンジンを搭載し、PCのさらなるセキュリティ強化と利便性向上を支援する。
シーイーシーの「PCログオン」は、370以上の官公庁・自治体への導入実績を持つ、SmartSESAMEシリーズの二要素認証PCセキュリティシステム。顔認証は、コロナ禍により衛生面への配慮が必要とされる中、非接触での認証に対応している。また、顔認証の前段階で画像処理するAIテクノロジーの採用により、マスクの着用有無、不適切着用(鼻マスク、口出し)などの検出を高精度で認識できる。
顔認証技術が近年急速に進歩していく中、厚生労働省から2021年1月に公表された「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」や、GIGAスクール構想の推進に伴い2021年5月に文部科学省から公表された「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」において、それぞれ医療情報システム、教育情報システムへの接続に多要素認証を導入することが推奨されている。
特に、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」第2回改訂では、1人1台端末を利活用するにあたり、CBT(Computer Based Testing)において、顔認証の導入による厳格な本人認証によって、なりすましを防止する対策が追加された。
また米Microsoftは「Outlook」や「Microsoft Teams」といったアプリケーションで顔認証などの生体認証を標準とし、各企業はパスワードによる認証から顔認証などに切り替える動きを見せている。
昨今では官民を問わず、顔認証をはじめとした生体認証を利用した多要素認証によるセキュリティ対策が採用されている。