タスキ、AI活用したSaaS型土地活用シミュレーター「TASUKI TECH TOUCH & PLAN」運用開始
不動産テックを活用した新築投資用IoTレジデンスの企画開発を行うタスキは13日、土地活用シミュレーター「TASUKI TECH TOUCH & PLAN」の運用を開始したと発表した。本機能は、スマホで建築プラン・事業収支の作成ができる業界初のソリューションだという。
不動産事業者において用地取得は重要な業務だが、なかでも土地情報の収集については膨大な手間と時間がかかるほか、事業収支の作成については、担当者の経験値によってクオリティにばらつきが出てしまうことが多く、属人化しがちであることが課題。
本ソリューションを活用することで、担当者の経験値に左右されることなく平準化されたクオリティの事業収支表の作成が可能になるほか、従来だと土地情報の取得から事業収支表の作成まで7日から10日程度要していた時間とコストが削減される。これは建築プランを月に50件作成している場合、年間約7000万円のコスト削減効果が見込めるほか、事業検討・意思決定に至るまでのリードタイムを短縮することができ、大幅な業務効率化に貢献するという。
「TASUKI TECH TOUCH & PLAN」は、地図上で計画地を選択するだけで、AIが土地情報を自動収集、ビッグデータを解析し、計画地の最適な建築プランと事業収支表を瞬時に自動作成する。また、作成した建築プランに基づいたAIによる投資パフォーマンス分析によって、最適な事業計画を設定することができるため、不動産価値の判定もスムーズに行うことが可能となる。
また、これらの作業はスマホ上で実行できるため、現地調査先や地権者、不動産会社との打ち合わせの場など場所を選ばずに土地活用シミュレーションをすることが可能。
「TASUKI TECH TOUCH & PLAN」の対象エリアは、建物の建築着工数が最も多い東京23区エリアとなっている。今後は対象エリアを地方主要都市、全国に広げる予定。
本サービスの不動産事業者への提供については、現在の運用結果をもとに、さらなる改善を加え、2022年2月頃の開始を予定している。