オンラインカウンセリングアプリ「Unlace(アンレース)」を開発・運営するUnlace(アンレース)は20日、サービス利用者・カウンセラー間のメッセージ内容を人工知能(AI)で解析することにより”心理状態や感情の可視化”ができるサービス「感情分析ダッシュボード」の提供を開始した。Unlaceを利用していない人でも自身のSNS(Twitter)と連携することで、本機能を利用できる。
近年、スポーツ選手や芸能人が自身のメンタル不調を公表するなど、自身のメンタルヘルスについての発信を目にする機会が増えてきている。しかし、まだ日本では”ネガティブな感情”について発信しづらい空気がある。辛いと感じている事を誰かに話したいと思ったとしても、今の自分を語る上で悩んだ過去について話す必要があったとしても、その空気が自分のことを表現する幅を狭めてしまう。
人間が幸福を感じるのは、ポジティブな感情とネガティブな感情の比が2.9対1のバランスという心理学の有名な研究結果*があり、幸福のためにネガティブな感情も必要なことが明らかになっているという。ところが現在は自身のメンタルヘルスを測る術はなく、自分の心理状態や感情に気づくことは容易ではない。
Unlaceは”感情を可視化する”手段として感情ダッシュボードを提供することで、無意識に蓋をしている感情も含めた自分らしさを理解し、自由に発信・表現することをサポートしていく。
*引用:Positive Affect and the Complex Dynamics of Human Flourishing
サービス機能詳細
・人工知能(AI)によりカウンセリングで使われたメッセージを解析
・Twitter連携によりTwitterに投稿した内容も解析可能
・ポジティブ、ネガティブの割合や10個の感情の変遷をグラフ化
同社は2020年12月から心理資格を持つカウンセラーによるチャット形式でのオンラインカウンセリングサービス「Unlace」をスタート。心理資格を持つカウンセラーによるオンラインカウンセリングサービス「Unlace」は紹介型のサービスではなく、資格保持カウンセラーと相談者のマッチング型サービスにすることで、相談者が必要性を感じた時にいつでも匿名で相談できる即時性と手軽さを目指したサービスを展開している。
感情ダッシュボード機能でAIを用いたように、今後もテクノロジーを活用し、オンラインカウンセリングだけではなく幅の広いメンタルヘルスケアを提供していくという。