Casaは21日、人工知能研究の東京大学 工学系研究科 松尾研究室発AIスタートアップ燈と共同で、保証審査におけるAI審査の試験導入を開始すると発表した。
現状の保証審査では、過去実績データを基に独自のスコアリング審査を行っている。この審査は、確認項目が多いうえ、難易度が高い場合には、さらに個別に審査を行う。これらによる人的リソースや審査時間などの解消が課題になっている。
また保証の仕組みでは、審査基準の引き上げは通過率を下げ、取引の機会損失を招く。その一方で審査基準の安易な緩和は、滞納リスクを高め、貸倒損失が増加する可能性がある。
同社はこれらの課題解決のため、燈と共同で保証審査を行うAIの検証を行っており、この度、試験導入を開始する。
AI審査では、長期間の滞納リスクや事故発生状況の割り出しなど統計的な分析、学習を行い、審査基準を最適化していく。
この取り組みにより、的確な保証審査を実現し、工数の多くをAIによって処理することで収益の最大化とサービス品質の向上を可能にするという。