ルートレック・ネットワークスは27日、」同社の開発するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が、川崎市が認定する2021年度の「低CO2川崎ブランド」の大賞に選ばれたと発表した。
世界の温室効果ガス排出量のうち、農業分野における水田、家畜、肥料などからの排出量は全体の1/4を占めていると言われている。国内においても農林水産省は、「農畜産業からのメタン・N2O排出削減」というテーマで、CO2潜在削減量として17億トンを見込み、取り組みを行なっている。
ゼロアグリは、農作業の潅水と施肥をIoTとAI技術により自動化し、「高収量・高品質・省力化」を実現したスマート農業システム。今回青森県の夏秋トマト栽培における実証実験において、ゼロアグリを使わない慣行栽培と比較し、約48%の温暖化効果ガス排出量を削減した。ゼロアグリの活用により、農業生産における省力化や品質安定が実現するだけではなく、環境にも優しい栽培を行うことが可能となる。
本制度は、川崎市が地球温暖化対策の一環として低炭素化に向けた川崎発の製品・技術等を認定するもの。2009年度から取り組みが始まっており、これまで川崎市内の優れた環境技術を有する企業が認定をされてきた。
ゼロアグリは、「環境センサー情報や気象情報を元に、作物にとって最適な潅水量と施肥量をゼロアグリのAIが判断し自動で供給する事ができる」、「慣行栽培と比較して、肥料の使用量を削減することで、温暖化効果ガス排出量を削減することが可能」。