NTTSportictと広島ホームテレビ、「AIソリューションを活用したスポーツ映像配信に関する共同事業」の協定締結
NTTSportictと広島ホームテレビは1日、「AIソリューションを活⽤したスポーツ映像配信に関する共同事業」の協定を締結したと発表した。
広島ホームテレビでは2008年から「勝ちグセ。」キャンペーンを開始し、テレビを中心にイベント、選手育成などさまざまな形で地元のスポーツを盛り上げてきた。
同キャンペーンを強化していく上で、低コストかつ幅広い層のスポーツファンにコンテンツを届けられる方法を探していたところ、自動で撮影からWeb配信までを行うNTTSportictのAIスポーツ映像ソリューション「STADIUM TUBE」に着目。
またNTTSportictの掲げる「スポーツを通して笑顔と感動を⽣み、地域社会の発展に寄与する」という理念にも共感し、この度共同事業協定を締結しサービスを導入した。
本事業ではNTTSportictが提供するAIスポーツ映像ソリューション「STADIUM TUBE」Proシリーズを⽤いて地域のスポーツの試合を撮影し、広島ホームテレビで提供する配信サイト等でのコンテンツ配信を行う。
会場に行けなくてもパソコンやタブレット、スマートフォンなどから試合動画を視聴できる。また試合動画を収録したDVDの販売など、地域スポーツの新たな楽しみ方を提案するという。
昨年10月に「Jr.ウインターカップ2021-22 2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会 広島県予選」、12月には「第39回全関西中学生バスケットボール交歓大会」の撮影と配信を実施。今後もバスケットボールを起点に「スポーツ王国」広島県で、さまざまな競技の選手たちを積極的に応援していくという。
NTTSportictが提供するAIスポーツ映像ソリューション「STADIUM TUBE」Proシリーズの中⼼となるのは、Pixellot Ltd.(イスラエル)が開発した無⼈撮影カメラで、AIによる⾃動撮影や編集機能を備えている。スタジアムなどの競技施設に設置することで、撮影コストを約10分の1に抑えることができる。また、動画の再⽣前に広告動画を⾃動挿⼊することも可能。
現在、サッカー、バスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボール、バレーボールなど14競技の撮影に対応しており、「オートプロダクション」モードでは、本物のカメラマンが撮影しているかのような、⾃然なカメラワークになるという。
また通常のAI撮影と合わせて、同時にパノラマでピッチ全体の映像も撮影されるため、撮影した映像を既存のコーチングシステムへ直接流し込むことで、ファイル変換などの⼿間をかけずにチームの練習、選⼿へのフィードバックや分析に活⽤することができる。