ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は17日、ポートレート写真や遺影など、人物写真をAIによって高画質化する新サービス「Face Refiner(フェイス リファイナー)」をリリースししたと発表した。
RADIUS5 は「人の創造性を最大化する」をビジョンに掲げて、クリエイティブやエンタメに関連するAI を社会実装するスタートアップ企業。特にAIによる高解像度化技術では様々なエンジンの開発を行っており、アニメを4KにリマスタリングするAI や写真やイラストを高画質化するAI、PCにインストールして利用するプラグイン等をサービス化してきた。
今回リリースしたFace Refiner は、人物の顔に限定した処理と画像全体を対象にした処理の両方を施すことによって、人物の精度を高めたAIとなっている。これまで「Photo Refiner(写真・イラスト高画質化AI)」で写真の高解像度化を提供してきたが、多くのユーザーから人物に特化をしたAIモデルを開発してほしいという要望があったためリリースするに至ったという。
Face Refiner(フェイス リファイナー) 3つの特徴
(1) 人の顔にフォーカスすることで高品質な画像を生成
Face Refiner では、画像全体をAIで高解像度化した後に、顔を特定して顔の部分を切り取って追加で顔の品質を上げる処理を行っている。一般的に、人物が写る画像を見る場合、人が着目するのは顔。顔が綺麗になっていると写真が綺麗になったと判断されやすい傾向があるため、人の顔にフォーカスした追加の処理を行っている。
(2) 約1分という短時間で処理できるスピードと価格メリット
一般的に、人の手作業で画像編集を行い、解像度を上げる場合は膨大な時間がかかる。Face Refiner ではドラッグ&ドロップするだけで、AIが約1分で画像を高解像度化する。また、人の手を介さずにAIだけで処理が完結するため、人に依頼するよりも低価格で提供することができる。
(3) 安心・安全な権利処理
画像の権利が移転することを気にする人は非常に多い。Face Refiner では、AIの処理前後で権利の移転は発生しないという利用規約を定めているため、運営側に権利の移転が発生しない。また、誰かが勝手にFace Refiner の処理を行ったとしても、元の権利者から権利が移転するようなことはないと定めてる。個人での利用はもちろん、ビジネス用途においても安心して利用することができる。