ソースネクストは1日、同社子会社のポケトークのAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」が東京都足立区で、災害時のコミュニケーション・ツールとして利用されること発表した。
本製品は2020年7月に、足立区立全小・中学校に各1台ずつ、児童・生徒と学校職員のコミュニケーションのために導入されている。今回、4月から災害発生時に避難した日本語が不得手な外国人等とのコミュニケーションにも使われることになった。
2022年1月1日現在、足立区内在住の外国籍人口は3万3138人にのぼり、江戸川区、新宿区に次いで東京23区内で3番目に多くの外国人が暮らしている。そのため、本製品は小・中学校以外の避難所となる施設でも、日本語が不得手な避難者とのコミュニケーションのために60台が追加採用された。
同社では、今後も多くの自治体、企業を通じて、言葉の壁をなくす「ポケトーク」の提供を広げていくとしている。
ソースネクストの「POCKETALK(ポケトーク)」は、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機。70言語を音声・テキストに翻訳し、12言語をテキストのみに翻訳できる。クラウド上の最新最適なエンジンとAIを使った翻訳精度の高さが特長で、長い文章も訳せる。Wi-Fiのない所でも世界130以上の国と地域(「ポケトーク S」:140の国と地域、「ポケトーク W」:139の国と地域)で、そのまま使えるモバイル通信機能を内蔵し「契約不要、通信料なし(2年間)」で、買ってすぐ使える。
「ポケトーク」シリーズ(初代、「ポケトーク W」、「ポケトーク S」および「ポケトーク S Plus」を含む)の累計出荷台数(サンプル等除く)は、2017年12月の発売以来、2021年9月14日時点で90万台を突破した。