マスターズの公式デジタル・パートナーであるIBMは8日、一連のアプリケーションとテクノロジー・イノベーションを通じて、トーナメントのデジタル・エクスペリエンスを再びサポートすると発表した。
2022年のトーナメントでは、新たに「Projections with IBM Watson」が導入される。AI機能によって、天気、過去のパフォーマンス、経歴情報など22の異なる学習データと、フェアウェイ、グリーンといった40以上のコースゾーンを分析し、今年のマスターズに参戦する各ゴルファーの日々の試合予測を生成する。
2021年のトーナメントで発表された、選手の試合予測と洞察は、全ての出場選手に関するAIによる洞察。この選手の試合予測と洞察と「Projections with IBM Watson」は、マスターズ・ファンタジー・ページと選手のプロファイル・ページに統合されるほか、マスターズ・アプリとオンライン・エクスペリエンスで使用できる。
選手の試合予測と洞察を作成するために、IBM ConsultingチームはIBM Watson StudioのAutoAI機能を活用して、12万以上のゴルフ・ショットのデータを含む6年間分のマスターズのデータ (2016-2021) を用いてAIモデルを学習させた。このソリューションは、各ゴルファーの過去の成績や経歴など、複数のデータ・ポイントを考慮する。学習データとコースゾーンの情報をそれぞれ考慮することで、「Projections with IBM Watson」は、例えば各選手の見どころのホールや、全選手のコンディション、最高スコア、上位選手の最終成績予測、全ラウンドで予測されるマスターズ・ファンタジー・ポイント、といった予測を立てることができる。
IBMは、25年以上にわたってマスターズのデジタル・パートナーを務め、世界中のマスターズの観客に比類のない体験を提供するために協力してきた。1996年のMasters.orgの立ち上げ以降、マスターズはIBMと協力してハイブリッドクラウドへの移行を進め、ワークロードを簡素化し、クラウドとAIのテクノロジーを通じて、新しい顧客体験を提供してきた。AIによるハイライトの導入、「Round in Three Minutes(3分間のラウンドハイライト)」、AIとハイブリットクラウドのデジタル機能である「MyGroup」やAIを活用した選手分析、 IBM Watsonによる選手の試合予測と洞察など、テクノロジーの実装を継続して行ってきた。
Red Hat OpenShiftとIBM Watsonを使用したマスターズ・アプリとデジタル・エクスペリエンスは、トーナメント期間中にこれらのイノベーションを利用者に提供する機能を備えていru。これらのエクスペリエンスのイノベーションの加速のスピードは、IBMのハイブリッドクラウドの力を証明するものだという。