都築電気と食器ソムリエ協会は14日、AIを用いた食器検索サイト「FINDISH(ファインディッシュ)」をテスト公開したと発表した。
食器ソムリエ協会が持つ業界知見と都築電気が培ってきたAI技術を融合し、食器業界の活性化と食器に関わる人々の豊かな生活を実現するため、共同研究を進めているという。
現在国内の食器業界は、安価な輸入食器の台頭や後継者の不足により縮小傾向となっている。食器業界においてデジタル化の遅れにより、買い手側には世の中にある膨大な種類の食器から希望にあうものを見つけ出すことが困難であること、作り手側には先の見えない厳しい経営環境を生み出している。
食器の作り手と買い手の架け橋になることを使命とする食器ソムリエ協会は、上記の課題に対し、業界活性化の施策検討を開始した。「人と知と技術で、可能性に満ちた“余白”を、ともに。」をパーパスに掲げるICT企業の都築電気はこれに共感し、パートナーとして共同研究を進めている。
共同研究を経て、食器に対する知識の有無を問わずに求める食器とマッチングできる「イメージを言語化せずに検索するサービス」を作った。
アップロードした画像と類似する食器を提案するだけでなく、食器ソムリエの知識をAIに学習させることで、食器ソムリエが実際に提案するように食器を探し出す。これを通して、お気に入りの食器を「見つける楽しみ」と「過ごす楽しみ」を支援するという。
最終的には食器の作り手と使い手双方の架け橋となり、それぞれの暮らしに“余白”を生み出すプラットフォームを作り上げることを目指している。