AI inside、ノーコードAI開発・運用プラットフォームがi-PROのモジュールカメラと機能連携
AIインフラを提供しAI民主化を推進するAI insideは14日、独自のノーコードAI開発・運用プラットフォーム「Learning Center Vision」と国内監視カメラ市場でトップシェアを誇るi-PROのモジュールカメラが機能連携したことを発表した。
本機能連携により、「Learning Center Vision」とi-PROのモジュールカメラを利用することで学習データの収集・学習・推論まで一貫して行うことが可能となった。屋内外問わずモジュールカメラを設置できるあらゆる施設・空間で、誰もが画像認識AIをより気軽に業務実装できるソリューションを提供する。
AIは既に日常生活や業務に関わる様々なサービスに組み込まれており、人々の社会生活をより便利で豊かなものにしている。あらゆる業界での活用が期待されており、今後もAIの社会普及はグローバルで加速していく見込み。中でも画像認識AIは外観検査・画像診断といった目視作業の自動化をはじめ、人流分析、防犯・セキュリティなど様々な分野で積極的に活用されており、その市場規模は、2022年度は前年比135.2%の365億円に伸長し2026年には1000億円を超えると見込まれている。
画像認識をはじめとしたAI技術が市場にもたらす新たな価値に期待が寄せられる一方で、現状のAI開発・導入・運用は専門ベンダーに依頼して実施するケースが多く、業務実装までには多大な手間やコストが掛かる。AIによる価値を誰もが享受できるようになるためには、より気軽にAIを活用できる環境を整える必要がある。
今回、ノーコードで誰でも簡単に画像認識AIが開発・運用できる「Learning Center Vision」とi-PROのモジュールカメラが機能連携したことにより、これまで以上に簡単かつ低コストでAIを業務実装できるようになった。
具体的には、i-PROのモジュールカメラが撮影した画像をそのまま「Learning Center Vision」へ送信し学習することが可能となったため、人手による学習データの事前収集とアップロード作業が不要となりAI開発・運用の工数を簡略化する。また、新たにシステム構築することなく推論も行うことができるため、システムの外部発注や自社開発、およびその運用をする手間やコストも削減できる。
機能拡張ソフトウェア「Learning Center Connect for i-PRO」をダウンロードすることで、「Learning Center Vision」は、国内監視カメラ市場でトップシェアを誇るi-PROが提供するモジュールカメラと機能連携できる。同社のモジュールカメラは、名刺より小さなサイズにモジュール化し、様々な機器・システムに組み込み、設置することが可能。また、ユーザーが撮像部の形状、画角、焦点距離や通信方式などを自ら選択して組み合わせることが可能なBTO(Build To Order:受注生産)方式によるカスタマイズ性の高さが特長。
一方で、「Learning Center Vision」には、既存のAIカメラに標準搭載されているような人や車の検知といった汎用的なAIモデルだけでなく、特定用途に応じてカスタマイズした多様な画像認識AIモデルを開発できる特徴がある。本機能連携ではこれらの強みを活かすことで、ユーザーそれぞれの課題感や屋内外問わない様々な利用環境に最適化されたソリューションとして画像認識AIを業務実装できる。
AI insideでは今後も様々なハードウェアとの機能連携を進めて、誰もが簡単にAIをつくり、活用できるAI民主化を推進し、世界の隅々まで行き渡ったAIがあらゆる社会課題を解決する持続可能な未来社会「Smart X」の実現を目指すという。