NECネッツエスアイ、自律走行型配送ロボット「YUNJI GOGO」活用サービスの提供開始

NECネッツエスアイは16日、Beijing Yunji Technology Co., Ltd.(中国北京市)の「YUNJI GOGO(ユンジ ゴーゴー)」の日本国内向けサービスを提供開始すると発表した。

近年、人手不足や新型コロナウイルス感染症への対策として、飲食店やオフィスビル、ホテル、病院など様々な場面で無人化・非接触化への需要が高まっており、それらを実現する手段の一つとして各種サービスロボットの活用が進んでいる。既に、これらのロボットのメリットは様々な場面で実証されており、今後はより多様な活用方法を見据えてロボットへのニーズも多様化すると見込まれている。

今回同社がサービスの提供を開始するGOGOは、高い走行性能とセキュリティ性を兼ね備えた自律走行型配送ロボットで、主な特長は以下の通り。

1)フロア内の段差(2.5cm以内)を超えての走行や、スロープ(傾斜角度13度以内)の走行が可能。従来では難しかった厚いカーペットなどの環境下での運用も実現
2)上下2か所の積載スペースには扉を備え、暗証番号の入力で解除可能なロック機能により、配送先までのセキュアな運搬を実現
3)同社が提供するマルチロボット管理プラットフォームを活用しエレベーターやセキュリティゲートなどの建物設備と連携させることで、複数のフロアをまたがる運用が可能

例えば、複合施設内におけるデリバリーサービスの提供、ホテルでの客室へのアメニティや食事の配送、病院での病床エリアへの検体や医薬品の配送などにGOGOを活用することができる。扉のロック機能の搭載により、顧客のもとにGOGOが到着するまで、配送物へのいたずらやごみの付着を防ぐことができ、安全・安心な配送が可能。

NECネッツエスアイは、これまでに各種ロボットの取り扱いを通じて培ったノウハウや知見をもとに、GOGOの設置環境調査や走行ルート設計、セットアップ、操作教育など、導入からサポートまでワンストップで対応することで、顧客の負担を最小化する。さらに今後は、マルチロボット管理プラットフォームとAIなどのデジタル技術との連携を強化し、高付加価値化を実現するとしている。

なお、同社は本サービスを含むロボティクス事業関連で、2024年度に売上高20億円を目指すという。

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「YUNJI GOGO」
NECネッツエスアイ

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