2022年のTIME誌に特集された ロボットベンチャー、ドーナッツ ロボティクスは18日、「⼈類を場所・時間・⾔語・物理的な制約から解放する」をミッションに掲げるメタリアルとの協業で、ChatGPTを⾼齢者向けにチューニングし、⾒守りロボットに搭載する事を発表した。
先進国では独居⽼⼈が急速に増加している。多くの⾼齢者が持つ「孤独感」を 最新のテクノロジーで解消し、⾼齢者の幸福感と⽣活の質の向上を⽬指すロボット開発をスタートする。
「cinnamon」は、どんな内容の声掛けにも対応し、⼦供や孫のような存在になっていくという。
これまでも 会話AIは数多く存在したが、特定の場⾯では⼒を発揮するものの、会話が成り⽴たない事も多くあった。これに対して、これまでのAIとは学習⽅法の違うChatGPT会話AIは、⼈間にとって違和感のない会話が可能だという。
ChatGPTは、ユーザーの感情を汲み取る能⼒も進化しているが、メタリアル社は、ここに更にチューニングを加え、⾼齢者への思いやりを持ったAI会話の実現を⽬指すとしている。
見守りロボットがスマートスピーカーやTV、タブレットなどとの違いは、ロボットから呼びかける事ができる点。
ChatGPTは質問を待つしかない事が その弱点とも⾔えるが、ロボットがセンサーで⼈との間に⼊って 会話のきっかけ作りをすれば、そのマイナスも解消される。
また⾼齢者を監視するのではなく ⾒守っていく為には、そのハードウェアは⼈の形をデフォルメした ロボットが最適と考えられる。
⽇々のコミュニケーション機会を多く作った結果、⾼齢者の孤独感を薄められるよう開発を進める。両社は、⾼齢者との実験を経て、ロボット量産化を検討する予定だという。