KandaQuantum、GPT4搭載 AI電子カルテ「CalqKarte」共同実証実験を開始
生成AIと量子技術を主事業とするKandaQuantumは26日、GPT-3.5とGPT-4のAPIを搭載した電子カルテ「CalqKarte」で医療機関向け法人との共同実証実験を開始したと発表した。
本技術は同社のAI議事録「CalqTalk」の医療特化版として再開発したもので、最新の言語処理技術によって収集された医療情報を自動で解析・判断し、医療スタッフの診療支援に役立てることができる。
OpenAIのGPT-4のAPIと電子カルテシステムが連携したGPT4搭載 電子カルテ「CalqKarte(カルクカルテ)」の実証実験が開始された。この画期的な取り組みは、医療現場の効率化や、診療の質向上を目指している。
GPT-4は、OpenAIが開発した人工知能(AI)技術で、自然言語処理能力に優れている。そのため、医師が行う診療やカルテ記載作業を効率化し、高度な推論能力により業務効率化が期待されている。また「CalqKarte」は文脈に基づく検索を可能とするセマンティック検索エンジンと連携し過去の患者データや最新の医療知識を活用して医師の診断支援にも役立つ。
近年、電子カルテの導入が医療現場で増加しているものの、一般診療所ではわずか49.9%、一般病院でも57.2%に留まっていることが分かっている。この数字から、電子カルテの導入がまだまだ進んでいないことが伺える。電子カルテは、従来の紙ベースのカルテに替わる、電子データを活用して医療情報の管理を行うシステムであり、導入により診療の効率化や情報共有の円滑化が期待されている。