ジーデップ・アドバンス、自社開発「G-works」の最新バージョン「G-works 4.0」リリース
AIとビジュアライゼーションのソリューションプロバイダであるジーデップ・アドバンス(GDEP Advance,Inc.)は22日、自社開発のAI向けソフトウェアバイナリコレクション「G-works」の最新バージョン「G-works 4.0」をリリースしたと発表した。
「G-works」はDeep Learning に使用される主要なフレームワークを、各世代の NVIDIA GPU に最適化してビルドしたソフトウェアの集合体。これらは Docker イメージと違い、コンテナ化されていない OS ネイティブなバイナリファイル群として構成されている。
ジーデップ・アドバンスのユーザーは継続的にリリースされる G-Works を必要に応じてインターネットを通じてダウンロードし、使用することが可能。ジーデップ・アドバンスでは「G-Works 4.0」を同社製品に実装した新しいDeeplerning BOXシリーズを5月 22日販売致する。
最新のG-Works 4.0では、Ubuntu 22.04とUbuntu 20.04に対応し、開発環境は CUDA 11.8.0 + cuDNN v8.6.0をベースとしている。最新のNVIDIA Compute Capability 6.0~9.0のGPU世代に対応しており、最新でハイパフォーマンスなGPUを面倒な環境設定作業を行うことなく届いたその日からAIの研究開発を開始することが可能。
Weights & Biases (ウェイツ・アンド・バイアスィズ:WandB (ワンドビー)は機械学習の実験条件、途中経過や結果のデータを保存、可視化、レポート化するための Python ツールで、開発者による記録作業の手間を大幅に軽減し、開発工程の効率化をもたらす。WandB は Pytorch やTensorflow をはじめとする、ほぼ全てのフレームワークの内部構造を直接サポートし、非常に少量の Python コード の追加で機能させることが可能。
また、ハイパーパラメータの自動スイープスクリプティングにも対応し、面倒なスイープパラメータ作成を開発者に代わって行ってくれる。スイープの実行は作成されたスイープパラメータセット定義に基づいて wandb agent と呼ばれるプロセスが、順次行ってくれる。各実験の結果は WandB サーバがデータを保存、可視化してくれるので、開発者は最終的に最適なパラメータの組み合わせを簡単に知ることができ、大規模データでの学習の前にこの実験を済ませておけば、より精度の高い学習結果に到達できる可能性が非常に高くなる。
ジーデップ・アドバンスはWeights & Biases, Inc.との業務提携により、G-Works 4.0 にWandBを標準搭載する。G-Works 4.0 搭載ワークステーションでは、マシンの起動と同時に Jupyter Lab とWandB ビューアを使った開発セッションのブラウザ画面が表示され、初めてWandB を使うユーザーも極めて簡単にその利便性を体感することが可能。