HRJ、既存ロボットと協調し最大1000kg搬送できるAGV「HAIFLEX」を日本市場に投入
- 2023/8/1
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- AGV型ロボット, ロボット, 物流ロボット, 自動ケースハンドリングロボット
物流ソリューションを提供するHAI ROBOTICS JAPAN(HRJ)は、既存の物流ロボットACR(Autonomous Case-handling Robot、自動ケースハンドリングロボット)と協調してワークを運搬できるAGV型ロボット「HAIFLEX」を8月1日から日本国内で発売する。
「HAIFLEX」はAGV型のロボットで、最大1000kgのワークの搬送が可能。これにより1ケースごとにピッキングする ACR に加え、パレットやロールコンテナ等の大型 SKU の保管が両立して管理できるようになる。
同製品は物流ロボットの開発・販売・導入をグローバルで展開するハイロボティクスが、世界中の顧客から物流ニーズを集め、開発された。LiDARセンサーによる障害物回避、バッテリーマネージメント機能が搭載されている。
日本の物流市場は、人手不足や運用の効率化のためにロボットや機械を活用した自動化を検討する企業が増加している傾向にある。裏付けとしてさまざまなメーカーの参入があげられる。自動化と言っても、これまでの業務オペレーションや倉庫の大きさなどを大幅に変更するには難易度が高いのが現状。
同社のメイン製品であるACRは顧客それぞれの条件に合わせて柔軟に導入することができ、現在はアパレル、3PL、電子部品、小型家電、自動車部品など幅広い分野から引き合いがあるという。ACRの特性上、人が物流現場で行っているようなケースごとにピッキングするニーズは満たすことができるが、パレットのような大型なワークや、重量物を搬送することが次の課題となっていた。
「HAIFLEX」はACRが不得意としていたワークの搬送を行うことができ、かつACRと協調することができる。同じ保管エリアで保管できるワークの幅が広がることにより、物流環境はより柔軟かつ効率的になると考えられる。
機械化や自動化は部分最適ではなく全体最適が必要。適応ワークの幅を広げ、同社は物流全体の最適化を目指している。「HAIFLEX」はその第一歩として日本で展開していくという。
■HAIFLEX製品概要
K600A-E2(仮称) 積載量: 600kg
K1000A-E2(仮称) 積載量: 1000kg
DMコードナビゲーションと慣性ナビゲーション、オプションのSLAMナビゲーションにより、障害物回避、自律的な充電などの機能を備える。
ACR と連携し、複数のディメンションの SKU に適応。エレベータ制御、ドア制御、携帯情報端末(PDA)などの機器に接続、パレット、ラック、ロールコンテナ、プットカートなどの複数の運送業者に適応する高い互換性を有する。
■「HAIFLEX」を9月に開催のINNOVATION EXPO2023に展示予定
HRJは9月に開催される国際物流総合展INNOVATION EXPO2023に出展し、「HAIFLEX」の展示を行う予定。ブースでは物流現場をよりリアルに再現したデモンストレーションを実施する。
開催会期:2023年9月13日(水)~15日(金) 10:00~17:00
開催会場:東京ビックサイト(東京国際展示場)西1~4ホール
ブース番号:1H-04