エクサウィザーズ、生成AIサービス開発・販売の新会社「Exa Enterprise AI」設立
エクサウィザーズは14日、生成AIサービスの開発、販売に特化した新会社を設立することを発表した。2023年10月2日、Exa Enterprise AIとして事業を開始する。
大規模言語モデル(LLM)などの生成AI、その他の最新テクノロジーを活用し、企業の業務改革、生産性向上や課題解決を支援するサービスの企画、開発、販売を加速していくという。
エクサウィザーズは2023年5月から複数の生成AIサービスの提供を始めている。具体的には、企業向けChatGPTサービスの「exaBase 生成AI powered by GPT-4」は、幅広い業種の企業や公共機関に導入され、既に1万人以上のユーザーに利用されている。また、IR業務に特化した生成AIサービス「exaBase IR アシスタント powered by ChatGPT」の開発を契機に、上場会社向けの開示関連システムで業界大手の宝印刷と業務提携を開始した。
生成AIに関連するマーケットは急拡大しており、LLMなど生成AIを構成する先端テクノロジーは日進月歩で進化している。こうした状況下で新たなサービスを機動的に生み出していくには、より新規のプロダクト・サービスの開発に特化した組織体制とカルチャーを確立し、スピード感を重視した事業推進が必要。
そこで、エクサウィザーズの生成AIプロダクトなどに関する事業を分割し、100%子会社としてExa Enterprise AIを2023年10月に設立することを決定した。
Exa Enterprise AI の代表取締役社長には、生成AI事業の立ち上げから拡大までを強力に推進してきた、エクサウィザーズ常務取締役の大植択真氏が就任する予定。
Exa Enterprise AIを設立することで、企業内の様々な業務を支援する「AIアシスタントシリーズ」を迅速に企画・開発していく。また、アシスタントに留まらず、企業の業務を根本的に変革するAIサービスの開発にも取り組む。
各サービスの企画・開発、提供を通じて、革新的かつ業務効率の高い仕組みを生み出し、それらを通じて企業の生産性向上に寄与することを目指すとしている。
また、親会社であるエクサウィザーズは年間350件以上のAI案件を大企業を中心に手掛けている。Exa Enterprise AIはこうした大企業に向けてエクサウィザーズと連携し、各AIアシスタントを組み合わせ、社内データベースや既存の基幹システムと連携する仕組みを提案するなどして、利用の拡大を図っていく。