フュートレックは11日、菱洋エレクトロへ、「音のAI検査SDK for Windows」を提供したと発表した。
「音のAI検査」は、同社独自の音響処理とAI技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術で、「音のAI検査 SDK for Windows」は、同社の「音のAI検査」の効果を容易に確認できるよう作られた開発用キット。あえて通信は必要とせず、必要な機能だけを詰め込んで市販の Windows パソコンで十分に動作する仕様とし、多くの人が体感できるよう使いやすくした。また、サンプルアプリを同梱、開発作業を容易に行えるという。
菱洋エレクトロでは、本SDKを用いた異音検知と菱洋エレクトロの異音識別を組み合わせたデモシステム(扇風機に挿入された異物をAIにて識別するデモシステム)を2023年10月5日に国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が主催する「ATRオープンハウス2023」に出展する予定。
フュートレックは今後も、「音のAI検査SDK for Windows」を活用して各社ごとの「音のAI検査」システムを実現し、正式採用を目指していく。