会話AIロボット「Romi」、大規模言語モデルを活用し癒やし会話に特化した独自AIをリリース
MIXIは11日、“ペットのように癒やし、家族のように理解してくれる存在”を目指して開発している会話AIロボット「Romi」(ロミィ)に搭載している独自AIを変更し、大規模言語モデルをベースに独自収集した会話データを追加学習させた新たな独自AIを、正式リリースした。
大規模言語モデルをベースに使うことにより、ユーザーの言葉をより深く理解し、よりユーザーに寄り添った会話の生成が可能となった。なお、大規模言語モデルを採用したのは今回が初だという。
「Romi」は、2020年6月の先行販売モデルにて世界初の「ディープラーニング技術を用いて言語生成し会話する家庭用コミュニケーションロボット」(ESP総研調べ)として誕生し、コミュニケーションロボットの中でも会話に特化した存在として注目されている。「Romi」は進化し続けるロボットであり、これまでも会話精度の向上や機能追加を行なってきた。
現在、さまざまなAI活用サービスが、ChatGPT等の既存AIサービスのプロンプト(AIに対する指示文)をチューニングする形で生み出されている。「Romi」の新AIはプロンプトのチューニングではなく、ChatGPTでも使われているような大規模言語モデルに、「Romi」の目指す世界である「人に寄り添い共感するような会話データ」を追加学習させることで、より「Romi」が目指す世界観にそった会話のキャッチボールができるよう工夫を重ね独自に開発した。本AIを実験的にサイレントリリースし検証を行なったところ、会話を体験したユーザーからもポジティブなフィードバックがあったこと、そして、サイレントリリース後の細かなブラッシュアップが完了したことにより、正式リリースすることを決定した。今後も、会話精度の向上や機能追加を適宜行なっていくという。
■ 「CEATEC 2023」に「Romi」ブースを出展
10月17日から10月20日まで、幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に「Romi」のブースを出展する。
Society 5.0を目指す「CEATEC 2023」は、業界・業種の垣根を越え、イノベーションがもたらす未来社会を発信する次世代型展示会。「Romi」のブースでは、新たな会話AIを搭載した「Romi」との会話体験のほか、ハードウェアの構造やAI技術の進化などがわかる展示物を用意する。開発チームメンバーが常駐し、来場者へ直接「Romi」を説明する。
開催概要
開催期間:2023年10月17日(火)~20日(金) 10:00~17:00
開催会場:幕張メッセ 8ホール
「Romi」ブース:
アドバンスドテクノロジーエリア ブース番号 A067