テムザックは11日、開発した害獣対策ロボット「雷鳥3号」を宮崎県延岡市の圃場に設置し稼働させた。
「雷鳥3号」は、稲作をはじめ農業において大きな問題となっている、イノシシなどの害獣対策として、夜間に圃場に侵入した害獣を検知し、高圧で対象物に向けて放水を行うロボット。放水により害獣が圃場から退散することが期待されている。
同社が今年稲作を行った圃場においても、収穫直前まで稲が順調に生育していたが、収穫の数週間前にイノシシにより一部の稲穂が食べられてしまう事象が発生。そのため、害獣対策に効果が期待できるロボットを急遽開発することを決定し、短期間で「雷鳥3号」を完成させた。
なお「雷鳥3号」は、農作物の被害を防止するだけでなく、昨今大きな問題となっている熊などの動物を追い払うことにも応用できる可能性があるという。
「雷鳥3号」は、圃場に侵入し、農作物の収穫に大きな被害をもたらす害獣を追い払うロボット。
日暮れ後の夜間帯において、圃場に侵入するイノシシなどの害獣をセンサーが自動的に検知し、圃場周辺の水路等からポンプでくみ上げた水を高圧にした上で対象物に放水する。対象物を自動的に検知し対象物に向けて放水するため、夜間の圃場の見回りや遠隔監視など、人手をかけた対策を行う必要がなくなるという。