AIとロボットを活用したスマート農業パッケージを販売するAGRISTは5日、全国農業協同組合連合会岩手県本部(JA全農いわて)と共同で、岩手県内のハウスでピーマン収穫ロボットの実証実験を開始したと発表した。
この取り組みは、農業従事者の減少に悩む岩手県の園芸生産、特に中山間地域において、ロボットによる収穫作業の自動化を実現し、生産性向上と人手不足解消を目指すもの。AGRISTのレール走行式のピーマン収穫ロボットが東北エリアにレンタル導入されるのは初めてであり、日本の農業のDX化を加速させる新たな一歩となるという。
AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現する農業スタートアップ企業。 AIを搭載した自動収穫ロボットを活用したスマート農業を自治体と企業と連携して全国で展開している。
AGRISTは、JA全農いわてに収穫ロボットを18日間(9月2日から20日まで)レンタルする。JA全農いわては、岩手県中山間地域および多様な担い手への施設栽培によるピーマン栽培の普及を目的に、農業ICTを始めとする先進的な栽培技術を導入し、生産者の安定生産・安定収入に向けて取り組んでいる。今回の実証実験では、AGRISTの収穫ロボットが、JA全農いわてのハウスにおいて、実際にピーマンの収穫作業を行い、その性能や効果を検証する。
収穫ロボットの特徴
AGRISTが開発している収穫ロボットは、AIと画像認識技術を活用し、収穫適期のピーマンを正確に識別し収穫することができる。また、ロボットは、ハウス内の環境に合わせて自動で走行し、作業を行うため、人手による作業負担を軽減する。
期待される効果
今回の実証実験を通じて、以下の効果が期待される。
・人手不足の解消: 収穫作業の自動化により、人手不足の解消に貢献する。
・生産性の向上: 作業効率の向上により、生産量を増やすことができる。
・品質の安定化: 収穫作業の標準化により、品質の安定化が期待できる。
・労働環境の改善: 重労働の軽減により、農業従事者の労働環境が改善される。