テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagicは20日、キユーピーと資本業務提携を締結したと発表した。
両社は、最先端技術などの活用およびプロジェクトを通じた人材の交流を通じ、2030年に向けて「未来型食品工場」の早期具現化を目指すとともに、食産業に貢献し、双方が持続的に成長できるパートナーシップを構築することを目的としている。また、これによりシリーズCラウンドのファーストクローズにて累積調達額は約33億円となった。
TechMagicとキユーピーは、この度の資本業務提携により、食品製造における業務自動化技術の開発に取り組み、食品工場全体における生産性の向上と人手不足への対応を両社で推進していく。
食品産業では、慢性的な人手不足が課題となっており、食品製造業における人手不足の実態調査によると、人手不足により業務に影響があると回答した食品製造業従事者は全体の62.2%にも上り、主な影響としては、「職場環境の整備の遅れ」や「技術やノウハウを十分に伝承できないこと」などが挙げられた。
その上、既存の技術ソリューションは、人による作業と比較して再現精度が低いこと、また装置が大掛かりで導入費用も高額であることなどから、食品工場では未だ多くの工程に人の手を必要としているのが現状だという。
この課題に対し、TechMagicの「ハードウェアとソフトウェアを高度に融合した技術」、キユーピーの「製造技術に対する幅広い知見」を用いて食の最先端生産技術の構築を目指し、未来型食品工場を共創していくという。