保育・人材・介護の事業を展開するライクは9日、言語AIプラットフォーム「クウゼン(KUZEN)」を提供するクウゼンと共同で、ChatGPTを活用した新機能のPoC(施策開発に入る前段階の検証プロセス)を開始し、ライク社内の業務効率化およびサービス品質の向上を目指すと発表した。
昨今、雇用形態や働き方のニーズが多様化し、今まで以上に求職者と企業への細やかなサポートが必要とされており、面談や商談などの顧客対応の品質向上が求められている。様々な経歴を持ち一人ひとり要望の違う求職者と日々対峙しているライクでは、担当者間の情報共有において、属人的な管理をしている側面があり、より社内メンバー間の情報共有を強化する必要があった。
そこで、より質の高いサービスを提供すべく、ChatGPTをはじめとしたジェネレーティブAI関連事業への取り組みを拡大し、言語AIプラットフォーム「クウゼン(KUZEN)」と共同で、新たな機能を開発するべくPoCの開始に至った。ライクからは、顧客管理システムを活用した開発を提案しており、実際の業務においてどのように顧客情報を活用したいかを定義し、システム開発の方向性を定めていく役割を担っている。
今回の取り組みにより、営業担当者の業務の効率化を図ると共に、顧客サポートの品質向上を見込むことができる。また、顧客との良好な関係構築にも役立てることができ、新たな顧客獲得や既存顧客への付加価値の高いサービスの提供にも寄与するという。
本PoCは、顧客管理システムに蓄積された面談や商談情報を効果的に活用することにより、営業担当者の業務の効率化、顧客サポート品質の向上、更には既存の業務フローの見直しを目指すもの。過去の面談や商談内容をChatGPTにより整理・分析することで、面談や商談準備にかける時間や工数を削減、顧客対応に時間を費やすことができるようになる。
さらに、過去の面談や商談内容を要約してもらうことで、複数の営業担当者が過去に対応していた場合でも、スムーズに対応できるような業務フローの構築を試みる。
今回の取り組みは、ChatGPTを活用した、業務の効率化とサービス品質の向上、既存業務フローの見直しをはかる重要な試み。今後もライクとクウゼンは、共同でChatGPT活用の可能性を探求し、業界の発展に貢献していくとしている。