ヴイストンは14日、研究開発用台車ロボット「メカナムローバーVer2.1」のレンタルサービスを開始した。
同社製の研究開発用台車ロボットシリーズは、自動搬送に関する研究・開発用途や、自動運転、物流に関する社会インフラの研究などに広く採用されている。昨今の世情による要求の高まりに応じ、駆動方式の多様化やROS対応による開発の容易化、積載能力の向上など、ニーズに合わせたラインナップの拡充を進めており、搬送ロボットや自律制御ロボットとして、社会のオートメーション化に向けた研究の第一線で活用されている。
本サービスは、同社製の研究開発用台車ロボットシリーズのうちの一つである「メカナムローバーVer2.1」を、レンタルで提供するもの。ロボット本体をレンタルとすることで、研究機材の費用精算を柔軟化し、機材導入をスムーズに実現できる。
メカナムローバーVer2.1は、四輪駆動のメカナムホイールを搭載した台車ロボット。Arduino IDEでのプログラム開発が可能なほか、ROSデバイスとしての制御に対応しており、積載重量約40kgの大型台車ロボットでありながら取り扱いが容易であることが特徴。また、本レンタルサービスの「長期レンタル」においては、レンタル機体でありながらロボット本体への改造が可能であるなど、様々な開発用途に対応した柔軟な活用が可能。すでに開始済みの「メガローバーVer2.1」のレンタルサービスと合わせ、広範囲にわたる研究・開発用途に採用できるという。
本サービスは、10日間を基本とした「短期レンタル」と、6ヶ月程度以上を想定した「長期レンタル」とで構成されている。短期レンタルは、メカナムローバーVer2.1の基本的な動作確認や導入検討に適したプラン。実機を用いた動作確認や、本格導入前の検証や詳細仕様確認などに適している。
長期レンタルでは、メカナムローバーVer2.1を用いた本格的な開発作業を行うことができる。メカナムローバー本体の導入代金をレンタル費用として扱うことができると同時に、長期レンタルの場合には、ユーザーでのメカナムローバー本体への改造や改変も可能。メカナムローバー本体を購入する場合と全く同様に取り扱うことができるため、高度で複雑な開発作業にも用いることができる。
長期レンタルにおいては、通常のメカナムローバーVer2.1機体のほか、全周囲バンパーセンサーとレーザーレンジファインダー(LRF、搭載は車体の前部に1台のみとなる)が装備された機体もラインナップされており、開発の幅がいっそう広がるという。