アンドドット、法人向けマルチ生成AIプラットフォーム「QT-GenAI」に追加機能を実装
企業向けに生成AIソリューション事業を展開するアンドドットは9月29日、九州電力グループで電気通信事業等を運営するQTnetとともに共同開発した法人向けマルチ生成AIプラットフォーム「QT-GenAI」に追加機能を実装したと発表した。用途や目的に合わせて指示文(プロンプト)不要で要素を入力するだけで高度な回答が出力される「モード機能追加」を実装した。
もともと生成AIをうまく活用するためには、AIへの指示文(プロンプト)の精度を上げることが必要だった。生成AIをうまく活用できていない人は、ITへのリテラシーではなく、プロンプトをうまく作成できないという、生成AIならではの原因であることが多かった。同社が行ったQT-GenAIの「モード追加」により、利用者はプロンプトを作成する必要が無くなる。あらかじめ設定された項目を入力するだけで、プロンプトエンジニアに近いレベルで使いこなすことができる。同社は、導入企業内の事業内容の把握や顧客ヒアリングを繰り返すことにより、業務に即効性のある「モード機能」を搭載した。
9月25日時点で搭載されているモードは以下の通り。(一部抜粋)
1.新規事業の企画アイデア – キーワードを与えるだけで新規事業の企画書を作成する。
2.日本・英語の翻訳 – フォーマル/カジュアルなどの文調で高精度な翻訳する。
3.伺書・稟議書作成 – AIからの質問に数ラリー答えるだけで稟議書ができあがる。
4.日本語文章の校正 – 媒体に応じた正しい文章へ校正する。
5.商材にあったコピーライティング – 商品情報とターゲットを記入するだけでコピーを作成する。
また、「Microsoft社のAzure OpenAI(無料の3.5だけではなく、本来有料の4.0も使用可能)」「Google社の日本語版PaLM2」の両プラットフォームも管理画面からスムーズに選択できるなど、利用企業ごとの利用モデルの選択が可能である点も、導入に踏み切りやすいメリットの1つになっている。