SBテクノロジー、日々の業務で活用できる生成AIサービス「DailyAI」を提供開始
SBテクノロジー(SBT)は23日、日々の業務で活用できる生成AIサービス「DailyAI(デイリーエーアイ)」の提供を、11月1日から開始すると発表した。
「DailyAI」は、顧客が日々業務で生成AIを活用し、生産性向上を実現するために生まれたサービス。
今回提供開始する「マイデータ活用プラン」では、さまざまな質問に対して自然な対話で回答する一般的な生成AIの利用はもちろんのこと、手持ちのExcel、Word、PDF等の特定のファイルに対して分析や要約等の指示を行うことができる。今後、手持ちのデータだけではなく、各種クラウドストレージに格納された社内の大量のドキュメントに対しても、自然言語解析技術を用いた検索を行い、社内データに基づく回答を実現させる新たなプランも提供予定。
ChatGPTの登場によって、人々の生活やビジネスにおいて生成AIの利用が瞬く間に広がっている。世界全体における生成AIの市場規模は、2030年までに約14兆円にまで拡大し、2022年から2030年までのCAGR(年平均成長率)は35.6%と高い成長率が予測されている。
SBTでは、ChatGPTの検証を早期に開始し、これまで社内利用や顧客との実証を通じて生成AIの回答の正確性や利便性等の検証を行ってきた。そして、生成AIの回答精度を向上させるコア技術を独自開発し、顧客への導入支援を通じて生成AIの利活用を推し進めきた。今回、これらのコア技術・ノウハウをサービスに反映し、セキュアな環境で手軽に生成AIを利用できるサービスとして、「DailyAI」を新たに提供開始する。
■DailyAIについて
〇入力情報を学習に利用されないセキュアな生成AIサービス
DailyAIはAzure OpenAI Serviceを用いて開発した生成AIサービスであり、入力情報を学習に利用せず、顧客のデータを保護するために、強固なセキュリティ対策が施されている。DailyAI側で用意するMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)を用いたユーザー認証およびアクセス元のIP制限もかけることができるため、セキュアに利用できるのはもちろんのこと、顧客側での導入時における設定作業もなく、素早く簡単にはじめることが可能。さらに、管理者専用ポータルサイトから日々の利用状況をグラフで確認したり、ユーザーID、日時、対話内容等の利用データ(ログ)をダウンロードすることで、分析や監査等に用いることがでる。
〇文字数制限を超えた長文に対応
Azure OpenAI Serviceが定めるトークン(テキストをトークンという単位に分解処理したもの)の上限数を超えた利用が可能となっており、長文での質問や回答のやりとりが可能。膨大なアンケートや論文等のファイルを用いる際にも利用できる。
〇顧客自身でコスト管理が可能
企業単位で契約するサービスとなり、トークン数に応じた従量課金制。月のトークン数の利用上限を企業やユーザー単位で設定することができ、顧客自身で予算に応じたコスト管理が可能。想定外の高額請求を避け、安心して利用できる。このほか過去の対話履歴を保存しない「節約モード」など、トークン消費量を抑える機能を搭載している。
■サービス価格
サービス利用料:10万円(税別)~ 1億トークン/月(税別)
*初期費用は無料です。
■トライアルキャンペーンについて
DailyAIのリリースにあたり、サービス利用料が1カ月間無料のトライアルキャンペーンを実施。2023年11月1日から2023年12月15日までに申込んだ顧客、先着30社限定となる。